〒663-8136
兵庫県西宮市笠屋町8-35
皮膚科
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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午前診 9:30〜12:30 |
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午後診 15:30〜18:00 |
VTRAC(ヴィトラック)はアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの長引く症状や、尋常性白斑や掌蹠膿疱症など比較的治りにくいと言われる皮膚疾患を治療するターゲット型紫外線治療器です。
光線で皮膚の病気が改善するというと、多くの方が意外に思うかもしれません。しかし光線治療の歴史は古く、おそらくは太陽信仰と関連していたのだと思いますが、世界各地で行われていたようです。
実際に皮膚症状が改善することがあり、そこから科学的な研究が行われるようになり、現在では科学の一部門として光生物学という学問が確立しています。長らく皮膚科でも紫外線による治療が行われていました。
おもに紫外線の中のUVA(320~400nm)という幅広い波長が用いられていたのですが、一か所に照射するため15分ほど時間がかかり、効果は弱いものでした。
近年皮膚症状に効果のある波長がわかりだすと、その波長のみを照射することができればより早く、より強い治療効果が得られるのではないかと考えられるようになり、治療機器が開発されるようになりました。
当院で導入したVTRACは治療効果の高い308nmの波長を中心として照射を行える、エキシマライトという機器です。
必要な波長を効率的に照射することができるため、効果が強くあらわれ、照射時間も一瞬で終わります。1回の照射面積は小さいのですが、そのため必要な部分にのみ照射を行えるというメリットもあります。
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉症、尋常性白斑、皮膚悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹で保険診療が認められています。ゴワゴワ・ゴツゴツした皮膚症状によく効いて、かゆみが落ち着く印象があります。
この治療にご興味がある方はお気軽に声をかけてください。
湿疹、じんましん、かぶれ、アトピー性皮膚炎などのアレルギーによる症状から、とびひや水虫のような感染症、ホクロやイボ、できもの、皮膚がんなどの腫瘍など、広く皮膚疾患全般の診察を行っています。
症状によってはどこの科を受診すればいいのか悩む時があります。
例えば足首が腫れている場合でも、虫に刺されて腫れている場合もあれば、細菌感染によって腫れている場合もあります。もちろんこの場合は当院で治療を行います。しかし足首の関節や靱帯・骨の炎症で腫れる場合もあります。
診察の結果、皮膚科以外の他科の病気が疑われる時は、どの科を受診すればいいのか一緒に考えさせてもらいます。 また必要があれば専門科への紹介も行いますので、皮膚に症状があれば悩まずに気軽にご相談ください。
皮膚科疾患は種類が多く全ての病名を記載できませんが、ここにない病気でも診察させていただきます。
様々な原因で皮膚の炎症が起き、かゆみのある皮膚症状が出現します。
急性(短期間におさまる)のものから慢性(長期間続く)に経過するものまで様々です。
かゆみにより掻いてしまい、皮膚のバリアが壊れ、さらにかゆみを生じるという悪循環に入ってしまうことがあります。
スキンケアと適切なステロイド外用での治療が中心になります。
症状によっては抗アレルギー薬の内服を併用することがあります。
アトピー性皮膚炎の場合には光線療法としてエキシマ療法が保険で認められており、かゆみに著効することがあります。
全身にかゆみを伴う皮膚症状が出現しては消えることを繰り返します。
かゆみの強い赤い皮膚症状のため、しばしば湿疹・皮膚炎と間違われます。食べ物や飲んでいる薬が原因となることがありますが、風邪など全身の感染症のあとに生じることや、原因がはっきりしないこともあります。
湿疹・皮膚炎と異なり抗アレルギー薬の内服が治療の中心となります。難治の場合は抗アレルギー薬の種類を変更してその人にあう薬を探したり、量を調整したりすることで治療を調整します。
皮膚の細胞にウイルスが感染することによって生じます。
液体窒素による凍結治療で感染した皮膚細胞ごとダメージを与えるとともに、ウイルスに対する免疫を刺激します。
一度の治療で治らないことも多く、特に手のひらや足の裏の疣贅では治療に時間がかかって不安になってしまうこともあります。
しかし繰り返し治療を行うことで必ずウイルスに対する免疫ができて治癒しますので、あせらず治療を続けることをお勧めします。
伝染性軟属腫の際には物理的に潰してしまうこともあります。
毛穴の入り口が角化することによって皮脂がたまり、顔面を中心に白ニキビといわれるブツブツとした皮疹が多発します。さらに細菌の感染が起こると、赤く腫れ(赤ニキビ)、膿がたまることがあります。炎症が強いと傷跡が残ることがあります。
まず抗生物質を含む外用や内服で赤く腫れたニキビを治療します。その治療に平行して毛穴の入り口の角化を改善し、ニキビができにくい肌質に変化させる外用での治療をおこなうこともできます。肌質を徐々に改善させる治療になるため、即効性はありません。しかし一旦治療効果が出てくるとニキビの出てこない状態を保てるため、長期続けることをお勧めします。
皮膚に生じたできもの全般をいいます。皮膚を構成する細胞が通常と異なる形で増殖して生じます。構成する細胞の種類や性質によって種類が分けられ、良性のものも悪性(癌)の場合もあります。
まずは視診・触診で皮膚腫瘍の種類を診断します。場合によっては超音波検査やダーモスコピーという特殊なレンズを用いた拡大鏡を用いて診断します。種類にもよりますが、小さな浅い皮膚腫瘍であれば液体窒素を使った凍結治療でかさぶたのように朽ちさせることができます。
爪が弯曲して指に食い込んでしまいます。特に足の親指に起こることが多いです。
爪は短くなると余計に巻いてしまうので、なるべく爪を切らずに伸ばせるように誘導します。そのためにコットンパッキング(爪の下に綿を挿入する)やテーピングで食い込みを減らします。爪の食い込みが高度な場合には、保険外の治療になりますが形状記憶合金でできたワイヤーを用いて矯正することがあります。
場合によっては食い込んでいる部分を保護するために、アクリルによる人工爪を作成したり、食い込んでいる部分にチューブを挿入したりします。